ニューヨークのメトロポリタン歌劇場が来日し、6月4日に名古屋で初日の幕を開け、いま東京で公演中です。わたしは11日にプッチーニの「ラ・ボエーム」(NHKホール)、12日にドニゼッティの「ランメルモールのルチア」を観てきました。
「ラ・ボエーム」の主役ミミはアンナ・ネトレプコからバルバラ・フリットリに変わりましたが、これが大当たり。いままで観た最高のミミでした。歌詞の隅々まで細やかな感情がいきとどき、それでいてどこまでも歌唱が正確無比でした。
「ルチア」のディアナ・ダムラウもそう。超絶技巧の魅力のみではない、歌の中に悲痛なドラマのあるコロラチューラ・ソプラノを存分に楽しませてくれました。原発不安の中、日本へ来てくれて本当にありがとう!15日のヴェルディの「ドン・カルロ」がますます楽しみになってきました。
「ラ・ボエーム」はパリの屋根裏部屋が舞台の青春物語、そこで、終演後は六本木ヒルズの「ラトリエ・ドゥ・ジョエルロブション」へ出かけ、フランス料理のデギュスタシオン(小量多皿)を堪能しました。